お酒と漢方養生
漢方薬の健康法に取り入れましょう。
酒は百薬の長の可能性
漢方的にも、お酒は寒さを散らし、経絡の通行を良くして、血液の循環を良くします。
また、少量の酒類は、脾胃を助け、消化促進となります。
「本草備要」では、酒は辛いとよく散じ、苦いものはよく降ろし、甘いものはお腹に入っても緩やかであるが、濃ければ熱して毒になる。
薄ければ小便を利す。いろいろなものを導くのに用い全身の体の外側を通行し、薬の効き目を良くするが、熱いものを飲みすぎれば肺を損ない、温めてのむくらいなら、お腹の調子を整える、少し飲めば、血を整えて気の流れを良くする、精神活動を盛んにして、寒さを防ぎ、沈んだ心も持ち上げて、悪いものを除き、腎膀胱を温め、薬の効き目も良くするが、飲みすぎれば、精神も病んで血液の異常も起こし、胃の調子を崩し、熱症状になり痰を生じる、怒りをはじめたり、湿熱の病を生じる。とある。
つまり、少しお酒を飲むことは良いが飲みすぎればいろいろな病にかかることは昔から一目瞭然であったことは言うまでもないです。
漢方薬も昔からお酒で服用すると効き目が良いというものがあります、当帰芍薬散や八味地黄丸などのような身体を温めるのが必要な漢方です。それぞれ、材料の生薬を酒を浸して炒る又は蒸すと良いとされるものが入っております。生薬をそのように料理すると味はまろやかになり、胃に当たりづらくなります。漢方料理の世界です。又、麹(こうじ)菌の入った、漢方薬もあります。薬用酒は皆様の周知のところでございます。このどこにそんなものが入っているんだ??何てものも世間には多々ありますが、それが基本です。
日本酒の酒造メーカーはそれぞれ秘密の麹菌とより良い食用としては使わない大粒の専用のお米、そして水で、その風味などで高い技術を誇り、世界に輸出されております。
本当に良いお酒と出会う、そのお酒で健康になる。その為には常日頃の養生があって、百薬の長となります。楽しい、お酒の為にも日ごろの養生には気を付けましょう!
健康の為にしっかり、考えて、お酒の必要性を考えましょう!
コメント:酒は飲み過ぎれば誰でも毒になりますが、病状によっては多少のお酒は身体に良いことはあります。しかし、食養生を守って初めてお酒も少しくらいはです。
漢方専門 桜門漢薬局