2、漢方での不妊症(不孕)の体質傾向
漢方医学では女性は生命の源である腎の気が7年の周期で体調が変化します。その腎の気が任脈(にんみゃく)・衝脈(しょうみゃく)に働きかけて初潮がはじまり、28歳で最盛期とされ、35歳より生殖機能が衰え42歳から白髪も増えはじめ、49歳月経がなくなり、子供が産めなくなるということが漢方鍼灸の聖典、黄帝内経により2000年以上前より記されております。
不妊症に悩む人の多くが生理不順と関連があり、生理不順が改善されると案外簡単に不妊が治る場合もありますが原因をいくつかの体質分類をして、それぞれに合った治療をおこないます。多くは2つ3つ該当することが多く、それぞれに体質にあった治療をします。
漢方の不妊症と体質傾向
●腎虚(じんきょ)・・・先天的な病気や仕事のし過ぎ解説
1、腎陰虚タイプでは生理周期が通常より短く、
2、腎陽虚タイプでは生理期間が通常より長く
高温相になるのに日数がかかり、生殖機能の低下(黄体機能不全、機能低下)、無排卵
腎虚には酷いと、腰や膝のだるさ、耳鳴りなどもあります。
●お血(おけつ)・・・血流の悪さ
月経期が長く、血流が悪いので、月経前の腹痛や腰痛、頭痛がひどく、
子宮内膜症や筋腫、卵巣のう腫が発生しやすく、冷えのぼせ、月経血は暗黒色で血塊や粘り気がある
●気虚(ききょ)・・・疲れや胃腸虚弱
生理周期は短めです。不正出血しやすく、経血量は多め
疲れ易い、食欲不振、気力がない、かぜを引きやすい、息切れ易い、生理が早くる
●血虚(けっきょ)・・・血の栄養不足
生理の周期が不規則で、経血量が少ない
生理の終わりに腹痛や腰痛、体調を崩す。
●肝気鬱結(かんきうっけつ)・・・ストレスなど精神症状
生理の周期が不安定で基礎体温が一定せずギザギザになったり、生理前になると異常にイライラしやすくなり、月経前緊張症候群(PMS)になりやすい。