8、高齢出産現状と漢方
年々、女性の高齢出産が増えております。
平均的な出産年齢は25から30歳といいますが、
高齢不妊とは生殖機能の低下し始める35歳以上を指します、35歳を超えてくると、1年ごとに妊娠率は下がってくるように思います。それでも40歳を超えても妊娠できる患者さんは多数おられます。漢方的には若い方に比べて、使う薬の量や種類が増える傾向にあることは確かです。
高齢出産は、切迫流産、切迫早産などリスクも高く、妊娠もし難くなりますが、漢方を使うことで可能になるケースもあります。
実際に40代の患者さんで妊娠に至る場合もありますが、逆に妊娠しても出産まで至らないケースもあります。漢方だけでうまくいくケースもありますが、西洋医学の力も利用されると良い場合もあります。
高齢になると腎の気が衰えて腎虚という状態が起きて、生殖機能が衰えます。検査データで言えば、FSHが高い患者さんやAMHが異常に低い患者さんが増えてきます。こういう患者さんは病院との治療の併用が必要なことが多いです。
高齢の方に用いる漢方薬は老化の対策を考え若干高くなる場合があります。
不妊治療の価格の目安
通常の不妊治療は基本的に400円~800円/日くらいとお考え下さい。
不妊症は体質の微妙な体調の不調和です、通常のご相談とあまり金額は変わりません。