2-2、漢方での不妊症(不孕)のお血の体質傾向
漢方医学では女性は生命の源である腎の気が7年の周期で体調が変化します。
腎の気はもともとに生まれつきの体質や遺伝、体力的に無理をしすぎたものです。
〇お血は子宮の正常の活動を阻害します。
本来、血というものは、肝で作り蓄えられて、肝の疏泄作用によって全身に運ばれます。
しかし、お血という血の滞りが起きてしまうと正しい血を本来運びたい場所へ運ぶことが出来なくなってしまいます。
また、脾(胃腸)の機能が低下することでも、肝に必要な栄養素を届けることができず、お血を助長することがあります。
また、お血はお腹では下へ溜まりやすい傾向にあるために、お臍の下左右に痛みが出やすくなります。
お血の原因は体質もありますが、ストレスや食事の不摂生、運動不足で助長されます。
生理周期で言えば、月経期に腹痛や頭痛、嘔吐など、激しい症状が出やすいのが特徴です。
漢方の不妊症と体質傾向
●お血(おけつ)・・・血流の悪さ
月経期が長く、血流が悪いので、月経前の腹痛や腰痛、頭痛がひどく、
子宮内膜症や筋腫、卵巣のう腫が発生しやすく、冷えのぼせ、月経血は暗黒色で血塊や粘り気がある