漢方専門 桜門漢薬局
漢方製剤解説第2巻:
蘇子降気湯(そしこうきとう)について
慢性の咳に使うとありますが、
私はそのような使い方が良いとは思っておりません。
この処方には珍しく
紫蘇子という紫蘇の種が含まれ、咳以外にも喉の違和感や自律神経にも非常に良いと考えます。
咳や喘息にも良いとは思いますが、
どちらかと言えば酷い症状が治まってきた後の体質改善に良いと思います。
蘇子降気湯の特に合いそうな方は、
もともと、小児の頃に喘息があった方で、自律神経の不安定に悩む方だと思います。
この蘇子降気湯の場合の自律神経は、
動悸がしたり、呼吸が苦しくなったり、ノイローゼぎみになったりする症状であると思います。