冷え性の漢方分類
冷え性は万病の元と言われます!
冷え性の原因は漢方の世界でも多々ありますが、症状や病気が多いほど、漢方の体質分類でも複数のパターンが重なることがあります。
女性で特に多いのが血虚とお血と思います。
冷え性そのものが病気ではないですが、免疫力が下がったり、代謝が悪くなったり、血流が悪くなったりもするので、予防は大切です。
また、冷え性の女性では冷えた血が骨盤内に流入することになるので、子宮や膀胱などに影響を与えます。
新陳代謝低下型・・・陽気不足(ようきぶそく)
新陳代謝の低下のことです。新陳代謝が低下することで、全身の内臓や手足に影響し、冷えによる病気を引き起こします。
食事=カロリー(熱量)であることから、食事のカロリーの不足も考えられますが、運動不足や冷たいものの飲食、住居環境(日当たりが悪い、コンクリート)もありえます。
冬の夏野菜の摂取過多は冷えの原因になります。
血の不足型・・・血虚(けっきょ)
産後や生理出血や栄養不足(低カロリー食)、痔出血などの血の不足により起こります。
血流障害型・・・お血
血流の障害です。女性では生理期の前に起こりやすく、経血もドロドロ血になりやすい傾向にあります。
運動不足でも起こります。
また、アザも停滞した血なので、お血ととらえて治療します。
ストレス型・・・肝気鬱結(かんきうっけつ)
ストレスによる問題で、血の流れが悪くなり、冷えの症状に発展したものです。イライラしてのぼせて手足が冷えるというのが典型例です。
飲食環境型・・・寒湿(かんしつ)
冷たいものの飲食や住居環境で湿度の高いところにいると起こりやすい状態です。
特にのぼせが強く手足が冷える方に多く該当すると思います。
頭や上半身に熱をもつと舌先も赤くなりやすく、冷たいものを食べたり、飲んだりすると気持ち良くなります。しかし、手足は冷えているので余計に冷えてしまいます。
外邪(タバコ)
タバコの喫煙は陳代謝を悪くします。男女問わず冷え性を招く原因になります。