6、痒みと白色ワセリンとの付き合い方と、家庭で作る漢方軟膏
どうしても、アトピーは乾燥性の痒みは酷い時期では白色ワセリンでないと抑えられない痒みがあります。
特に乾燥してザラザラのような場合はなくてはならないものです。
しかし、漢方薬局に来る患者さんは体質的に白色ワセリンで皮膚の痒み赤みが増し、余計に掻いて汁が出るなんて方もおります。
左右対称に症状が出ている方などは、今夜は片側だけ軟膏を塗って、反対は塗らないなどしてみると、軟膏かぶれを起こしているかの参考になります。
しかし、漢方軟膏でなくても、ゴマ油やオリーブオイルで代用することできます。
食べられない軟膏は身体によくない!との基本があります。
(ごま油自体もカサカサして油分が少ない肌の方には、毎日少量、上質なものを服用されると潤いが保てる場合があります。)
漢方軟膏の基本はゴマ油です。
ゴマ油を190度で1時間熱し、
その後、漢方材料を投入し、
蜜蝋(ミツロウ)を加えます。
アトピーで必要なのは、
皮膚の保護・保湿であることを考えば、
ゴマ油や蜜蝋を加えるだけでも、十分な効果がある場合はあります。
●●家庭で作れる軟膏●●
例として、
ゴマ油200グラムを1時間熱して、重合という処理をします。
その後、軟膏のように固めるのであれば、蜜蝋50グラムを加えれな固まります。
ゴマ油は日本製の良いもの、蜜蝋は蜂蜜の専門店に行けば手に入ります。
漢方を加えて色が付いていないぶん、使い勝手の良い軟膏ができます。
ゴマ油は食養生
蜜蝋は高級口紅に使われる
安全な保湿軟膏が出来ます。