1、経絡漢方診断理論
漢方薬を決める際、安易な考えで、その漢方の適応症と症状が合っているからと言って、そのまま患者様にお出しする訳にはいきません。
人間の身体には経絡という、気血の経路が存在し、漢方薬を飲むことによって、臓腑の状態が変化するとともに、経絡でも変化してくるのです。
病状を診せて頂く、病状をお聞ききするのは当たり前の話です。
ツボの反応、経絡の反応を確認する。
その際、大きく6つに分類いたします。
腎・膀胱の病⇒
肝・胆の病⇒
脾・胃の病⇒
心・小腸の病⇒
心包・三焦の病⇒
肺・大腸の病⇒
このように病気を経絡のタイプ別に分類することによって、
主訴の症状にプラスして隠れた病状がある場合も自然と治ってしまう漢方薬をお選びすることに繋がります。
参考文献、経別・経筋・奇経療法(入江 正)